映画「バタリアン(1985)」個性豊かなゾンビ軍団

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「バタリアン」は、1985年公開のアメリカのホラー映画です。

「オバンバ」や「タールマン」などの、個性あふれるゾンビの描写が特徴であり、コメディとしての要素も持ち合わせています。

監督は、「エイリアン」などの脚本で有名なダン・オバノンです。

この記事では、作品情報と見どころをネタバレ無しで語っていきます。


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目次

作品情報

予告動画

概要

脳みそくれぇ~」と、小学生の頃にタールマンのモノマネをしたことのある人も多いのではないでしょうか。

上半身だけの老婆のゾンビ「オバンバ」も強烈なインパクトで一度見たら忘れません。

邦題の「バタリアン(Battalion)」(英語で「大隊」「大群」の意味)は、日本の配給会社が名付けたもので、オバタリアンという流行語も生まれました。

本作のストーリーは、蘇った死体の群れから人間たちが襲われるというゾンビ映画の王道的なものです。

一方、それまでのゾンビ映画と異なり、脳みそを潰しても倒せず、知性と素早さを兼ね備えたゾンビが登場します。

ゾンビのチート級の強さが印象的なのですが、それぞれの個性が立っていて、どことなくユーモラスで、コメディ要素もある作品です。

当時は、「バイオSFX誕生!」と大々的に宣伝され、ホラー映画の世界配給第1位も記録しました。

日本でも根強いファンの多い作品です。

スタッフ・キャスト

監督:ダン・オバノン

脚本:ダン・オバノン

原案:ルディ・リッチ、ジョン・A・ルッソ、ラッセル・ストライナー

製作:トム・フォックス

製作総指揮:ジョン・デイリー、デレク・ギブソン

撮影:ジュールス・ブレンナー

音楽:マット・クリフォード

キャスト:クルー・ギャラガー、ジェームズ・カレン、ドン・カルファ、トム・マシューズ、ベヴァリー・ランドルフ、ジョン・フィルビン

あらすじ

アメリカのケンタッキー州にあるユニーダ医療会社で働くフランク(ジェームズ・カレン)とフレディ(トム・マシューズ)は、会社の倉庫に保存されていた容器から、誤ってガスを流出させてしまいます。

そのガスは、死体を蘇らせてゾンビ化するという「トライオキシン245」という物質でした。

倉庫に保管していた死体がガスを吸って蘇り暴れ出したため、2人は社長のバート(クルー・ギャラガー)とも相談し、死体を解体して焼却し、証拠隠滅を図ることになります。

しかし、煙突から立ち昇った煙は雨に交じり、雨水が染み込んだ近くの墓場から、次々と死体が蘇り始めるのでした。

見どころ

本作の面白さは、それまでのゾンビ映画のルールを破ったことにあります。

「The Return of the Living Dead」の原題通り、ジョージ・A・ロメロの「Night of the Living Dead(1968)」を意識した作品なのですが、さらに一線を超えてしまっています。

個性豊かなゾンビ

ゾンビというのは、無個性の集団がワラワラと押し寄せてくるのが怖いのですが、本作のゾンビは配給会社のネーミングも相まって、実に個性豊かです。

医療用に保存していた新鮮な死体で、全身が黄色でツルツルの質感、ハゲでタフだから「ハーゲンタフ」や、

「脳みそくれぇ~」と独特のクネクネした動きでお馴染み、全身が黒いコールタールのような粘液で覆われた「タールマン」、

そして、上半身だけの緑色のボディー、脊髄をくねらせる動き、長い金髪にむき出しの歯が特徴的な「オバンバ」などなど、

個性あふれるゾンビたちが強烈なインパクトを残してくれます。

チート過ぎるゾンビ

ゾンビ映画の一般的なルールは、ゾンビの動きが鈍く、知能が低く、脳みそを潰せば倒せるというものですが、本作に出てくるゾンビは、そんなルールをことごとく破っています。

本作のゾンビは、脳みそを潰しても倒せず、動きも素早く、ダッシュで襲い掛かってきます。

さらに道具を使い、普通の人間と同じように会話もできます。

警察官を倒して脳みそを食べた後は、警察官のふりをして無線を使い、おびき寄せた警察官を集団で待ち伏せして襲うという知性も持ち合わせています。

人間と同じような知能と身体能力を持ち、遥かにタフな肉体を持つチート級のゾンビなのです。

一般的なゾンビ映画では、立てこもった人間同士の争いで内部崩壊していきますが、本作は、ゾンビの無類の強さで人間たちが倒されていくところが特徴的です。

コメディとしてのゾンビ

本作では、それまでのゾンビ映画のルールを覆す描写をしています。

そうなると、コメディにもなってくるんですね。

例えば、ハーゲンタフと戦うシーンです。

ハゲ頭のゾンビが、床に押さえつけられ脳天にツルハシを打ち込まれながら、それでもなお手足をバタつかせる光景は、シュールすぎてコメディにしか見えないのです。

他にも、ゾンビの頭にバットでフルスイングをかますと、頭がポーンとスッ飛んでいくシーンもあります。

このように、それまでのゾンビ映画を茶化したコメディタッチの描写も本作の魅力でしょう。

まとめ

コメディタッチの笑えるゾンビ映画ですが、ゴア描写もしっかりあって、ホラー映画としての見ごたえもあります。

登場人物やゾンビたちのキャラも立っていて、ストーリのテンポも良い、ゾンビ映画の傑作と言える作品です。

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本ページの情報は2023年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
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