「バタリアン2」は、1987年に公開されたアメリカのホラーコメディ映画です。
大ヒットを記録した「バタリアン(1985)」の続編にあたる作品です。
墓場から蘇った死者と人間の攻防というお馴染みの展開に、コメディ要素をたっぷりと加えた、家族で安心して楽しめるホラー映画です。
この記事では、作品情報、あらすじを語っていきます。
バタリアン2(字幕版)
作品情報
予告動画
概要
監督・脚本は、前作のダン・オバノンに変わり、ケン・ウィーダーホーンが務めています。
墓地から死者たちが蘇るという前作を踏襲した展開ながら、おどろおどろしい雰囲気は一変し、コメディに振り切った作品となっています。
前作のコメディ・リリーフであったトム・マシューズとジェームズ・カレンのコンビも再登場し、ドタバタ劇を盛り上げてくれます。
より人間味にあふれたマヌケなゾンビたちも物語を盛り上げ、マイケル・ジャクソンそっくりのゾンビまで登場します。
本作の主人公は子供であり、成長物語・冒険活劇としての要素もあって、ホラー映画でありながら、家族で安心して楽しめる作品となっています。
スタッフ・キャスト
- 監督:ケン・ウィーダーホーン
- 脚本:ケン・ウィーダーホーン
- 製作:トム・フォックス
- 撮影:ロバート・エルスウィット
- 音楽:J・ピーター・ロビンソン
- 特殊メイク:ケニー・マイヤーズ
- キャスト:マイケル・ケンワーシー(ジェシー)、マーシャ・ディートレイン(ルーシー)、ダナ・アシュブルック(トム)、トム・マシューズ(ジョーイ)、ジェームズ・カレン(エド)、フィリップ・ブランズ(マンデル医師)、スザンヌ・スナイダー(ブレンダ)
あらすじ
陸軍のトラックが、死体をゾンビ化する物質であるトライオキシンの入ったドラム缶を運んでいました。
その道中、段差を乗り越えた弾みでトラックからドラム缶が落下し、川へと転げ落ちてどこかへ流されてしまいます。
ドラム缶は、とある墓地の近くの用水路に流れ着き、近所に住む少年がドラム缶の管理ボタンをいじり、トライオキシンを噴出させてしまいます。
トライオキシンは墓地へと流れ込み、次々と死者が蘇り始めるのでした。
みどころ
本作は、ホラー映画ではありますが、前作を徹底的に茶化した、コメディに振り切った作品となっています。
おバカな人間たち
本作でも、バタリアンのキーアイテムであるトライオキシンが登場します。
陸軍は、この物質が入ったドラム缶をちゃんと固定せずにトラックで輸送し、道中で川に落とすという、あり得ない失態を演じています。
危険物のザル管理というバタリアンにお約束の展開、ドラム缶を紛失した報告を受けた軍人の「もうコリゴリだ」というセリフ、完全なセルフパロディです。
そして、前作の医療会社のおバカコンビを演じたトム・マシューズとジェームズ・カレンが、本作でも、墓荒らしのおバカコンビとして再登場します。
軽率な行動をとって周りを巻き込みドタバタ劇を引き起こす、コメディリリーフとしての役割を見事に演じています。
トライオキシン245を吸い込んでゾンビ化するという展開もお約束であり、「前にもここへ来たような気が・・・あんたも俺も彼らも」というセリフで自らを茶化してします。
おバカな人間たちの予定調和劇が、安定した笑いをもたらしてくれます。
おバカなゾンビたち
トライオキシンが墓地に流れ込むというこれまたお約束の展開で、死者たちが蘇り始めます。
視力が悪くてメガネをかけないと見えない、墓穴に落っこちる、手を踏まれるのが怖くてなかなか出てこれない等、ちょっとマヌケなゾンビです。
テレビから流れるエアロビにくぎ付けになったり、集団で車を乗り回したりなど、本作ではより人間に近くなっています。
さらに、「ビート・イット」の赤いジャケット(チャリティ・オークションで買った本物)を着たマイケル・ジャクソンそっくりのゾンビも出てきます。
このように、ゾンビたちも徹底的にコメディ要員になっています。
まとめ
ゴア描写もありますが、前作よりは控えめになっており、コメディに振り切った作品です。
主人公の成長物語・冒険活劇の要素もあり、家族で安心して楽しめるホラー映画といえます。