映画「ヒドゥン(1987)」マイナーだけど面白いSFホラーの名作

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「ヒドゥン」は、1987年にアメリカで公開されたSFホラー映画です。

異星人が寄生した地球人が引き起こす凶悪事件と、事件を追う刑事コンビの捜査劇を描いています。

第16回アボリアッツ国際ファンタスティック映画際のグランプリ受賞作品でもあります。

この記事では、作品情報と見どころをネタバレ無しで語っていきます。


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目次

作品情報

予告動画

概要

地球人に寄生し、その姿のままで凶悪犯罪を重ねる異星人を、2人の刑事が追い詰めていくというストーリーです。

「人間の形をした何か」がもたらす恐怖を描いたSFホラーの要素に加え、2人の刑事がいがみ合いながら成長していくバディものとしての面白さ、テンポの良い展開と派手なアクションも見ごたえがあり、傑作のエンターテイメントに仕上がっています。

本作は受賞が確実視されていた「ロボコップ」を抑え、第16回アボリアッツ国際ファンタスティック映画際のグランプリを受賞しています。

映画解説者の淀川長治氏も本作を高く評価しており、日曜洋画劇場でも何度か放送されました。

スタッフ・キャスト

監督:ジャック・ショルダー

脚本:ボブ・ハント

製作:ロバート・シェイ、マイケル・メルツァー、ジェラルド・T・オルソン

撮影:ジャック・ヘイトキン

音楽:マイケル・コンバーティノ

編集:マイケル・N・ヌー

特殊効果:ケビン・イエーガー

キャスト:カイル・マクラクラン(ロイド・ギャラガー)、マイケル・ヌーリー(トム・ベック)、エド・オロス(クリフ・ウィリス)、ウィリアム・ボイエット(ジョナサン・ミラー)、クローディア・クリスチャン(ブレンダ・リー)

あらすじ

ロス市警の刑事・ベックは、カーチェイスの末に凶悪殺人犯のデヴリーズを逮捕しますが、

その人物像は平凡な常識人という証言ばかりで、ベックは困惑します。

釈然としないベックの前に、ギャラガーと名乗るFBI捜査官が現れ、この事件はまだ終わっていない、また同じような事件が起きると忠告します。

その後実際に、逮捕の際に重傷を負ったデヴリーズと同じ病室にいた重病人が、同様の凶悪事件を引き起こします。

多くを語らないギャラガーに振り回されつつ、ベックは捜査を進めていきます。

みどころ

心が宿っていない人間の恐怖

本作の異星人は、「遊星からの物体X」のように、人間に乗り移るタイプの異星人です。

一方で、本作の異星人は、乗り移った人間の姿を保ったままで、凶悪な犯罪を重ねていきます。

見た目が人間の姿というだけで、人間とは別の何かなのです。

普通に見える人間が、突如として異常な行動を取るという、心が宿っていない人間のもたらす恐怖が、本作では描かれているのです。

もちろん、異星人が乗り移った人間は、劇中の人物からは普通の人間として認識されているのですが、視聴者からは、異常者だと分かるようになっています。

どこにでもいる普通のおじさんの雰囲気を残しながら、異常者の雰囲気も醸し出すという、俳優の演技が素晴らしいのです。

異星人も俗物だった?

異星人は、乗り移った人間の姿で強力な戦闘力を発揮できるので、人殺しでも何でもやりたい放題です。

その力を利用して、意外としょうもないことをやっていたりもします。

レコード店でカセットテープとラジカセを万引きして、レストランに持ち込んで大音量でハードロックを聞くというただの迷惑行為をしてみたり、

試乗車のフェラーリを発見すると、強奪してゴキゲンで乗り回してみたり、フェラーリに乗って女性をナンパしてみたりと、

ロック・フェラーリ・女が大好きという、地球人の男の欲望を具現化させたような行動を取っているのです。

ただの俗物にしか見えないユーモラスな異星人も、本作の魅力の一つです。

まとめ

異星人のもつ異常性の恐怖や、バディものとしての面白さに加えて、テンポの良いスピーディーな展開、ド派手なアクションなど、見どころが沢山あります。

低予算のB級映画と言われていますが、傑作のエンターテイメントに仕上がっています。

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本ページの情報は2023年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
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